『新・丹沢山ものがたり』CD本(加筆版)
第16章「大野山−神縄付近」

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▼05:神縄トンネル・三神峠の石仏

【略文】
丹沢湖畔神縄トンネルの三神峠には3体の神像が鎮座。左側のもの
は2体道祖神で、まん中の像は1体の神像。右側の前が割れて小さ
くなってしまっている神像が大道祖神と呼ばれるイボ取りに効験あ
る道祖神だという。願をかけるには神像を荒縄でしばりあげ、イボ
がとれるとほどくという。
・神奈川県山北町

▼16-05:神縄トンネル・三神峠の石仏

【本文】
神奈川県丹沢湖畔の神縄トンネルの上は昔、玄倉集落と神縄を結ぶ
古道がったところで三神峠と呼ばれています。峠には3体の神像が
雑草の中に埋もれています。


左側のものはふとつの石に2体の像が彫ってある2体道祖神の形。
まん中の像は1体の神像。右側の石像は前が割れて小さくなってし
まっています。


この割れている神像が大道祖神と呼ばれる神だといいます。大道祖
神と書いてオオザイノカミと読むそうです。これはイボ取りに効験
ある道祖神だという。


この神に願をかけるには神像を荒縄でしばりあげ、イボがとれると
ほどいてやるという。つまり、神さまをおどかして願いをかなえさ
せるわけです。


あとの2神像も風化してしまい、文字が読めません。地元の人たち
に開いてもはっきりしません。いろいろ調査、研究している人の話
では、ほかの2神は「水神」と、カイコの神の「蚕影山」ではない
かという説もあります。


ある時、山頂が牧場になっている大野山から北側の峰続きに三神峠
に降りてきました。石像は草むらに埋まり、像の一部がわずかに分
かる程度で人が訪れた様子はありません。


石像のまわりの草をもぎ取り枯れ葉を払います。写真を2,3枚撮
ったところへ真っ赤なムカデが目玉をグリグリさせながら飛び出し
てきました。ワッ、ご勘弁、ご勘弁。



▼【データ】
【所在地】
・神奈川県足柄上郡山北町(合併なし)。小田急新松田駅からバス、
神縄トンネルバス停下車、歩いて10分で三神峠。地形図に峠名、標
高とも記載なし。
【位置】
・三神峠:北緯35度24分26.96秒、東経139度03分11.71秒
【地図】
・2万5千分の1地形図「山北(東京)」



▼【参考】
・「尊仏2号」栗原祥ほか(さがみの会)1989年(平成1)

 

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【とよだ 時】 山の画文著作
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