『新・丹沢山ものがたり』CD本(加筆版)
第13章「畦ヶ丸−菰釣山」

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▼11:織戸峠

【略文】
廃道同然の織戸峠へいたる道。いまでは訪れる人は極端に少ない。
菰釣山からのむかし道はわずかに所々に赤いテープが巻いてある原
生林が残ります。織戸峠の壊れた2つのベンチあと。ここにも富士山
が大きく姿を見せています。
・神奈川県山北町

▼11:織戸峠

【本文】
広大な未開地が広がる神奈川県西丹沢。ここにもろくろを使って仕
事をした木地師たちが入っていたという。


丹沢湖から世附川沿いの長い林道を歩いていくと水ノ木橋を渡った
ところに馬印というところがあり水ノ木の入口になっています。西
丹沢の木炭は良質で、領主用に運ぶ伝馬制度があり馬印の地名の由
来になっているという。


江戸末期には、一時的な小集落が営まれていたといい、現に水ノ木
が二俣になる場所には民家跡と思われる平坦地があり、その上流の
梅ノ木沢も人が住んだという。


昔のガイドブックには、菰釣山頂から三角点を通り、織戸峠出る道
がありました。織戸峠は「水ノ木集落」あたりから山に入る織戸(木
戸)があったところという。


いまでは廃道同然の織戸峠への道は、それでもやっとふみあと程度
が残っています。訪れる人は狩猟期以外は全くありません。わずか
に所々に赤いテープが巻いてある原生林が残る静かな道です。


突然のように古い「織戸峠」と書かれた板が打ち付けてある小平地
に出ます。笹やぶの中に壊れた2つのベンチあと。木々の間から富
士山が大きく姿を見せています。


いまは崩壊して通行不能な旧水ノ木集落へ至る細い道が延びていま
した。



▼織戸峠【データ】
【所在地】
・神奈川県足柄上郡山北町。小田急線新松田駅からバス、浅瀬入口
下車、地蔵平から富士見峠、新法行橋経由織戸峠。そのほか付近に
何もなし。地形図上には何も記載なし。
【位置】
・【織戸峠】緯度経度:北緯35度26分29.1秒、東経138度59分
12.4秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
【地図】
・2万5千分の1地形図「御正体山(甲府)」



▼【参考】
・『かながわの峠』植木知司(神奈川合同出版)1999年(平成11)
・『かながわの山』植木知司(神奈川合同出版)1981年(昭和56)

 

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