冬 編 12月
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●目次 第1章 残りのカレンダーは 冬への扉 ・(1)師走(007-1) (2)ツワブキ(007-2) ・(3)ヤマユリ(008) ・(4)ヒガンバナ(009) ・(5)クロナガアリ(010) ・(6)サンコジュ(011) ・(7)馬頭観音(012) 第2章 枯らしに 冬の小僧が 目を覚ます ・(1)ミノムシ(013) ・(2)ジャノヒゲ(014) ・(3)ホオノキの芽(015) ・(4)ヤマノイモの掘りあと(016-1) ・(5)ノボロギク(016-2) 第3章 冬枯れの森で見つけるサルの腰掛け ・(1)サルノコシカケ(017) ・(2)カマキリの卵(018) ・(3)ヤブコウジ(019) ・(4)ヤブウグイス(020) ・(5)マツカサ(021) ・(6)オモト(022-1) ・(7)昔は牛の餌?ヤツデ(022-2) 第4章 イモ版を彫って知る 絵の下手さかげん ・(1)サツマイモ(023) ・(2)ムギ踏み(024) ・(3)タラヨウ(025) ・(4)ニワトコ(026) 第5章 裏が白く 後ろ暗いくない 正月飾り ・(1)ウラジロ(027) ・(2)フユイチゴ(028) ・(3)氷遊び(029) ・(4)センリョウ(030) ・(5)マンリョウ(031) ・(6)ミカンで遊ぶ(032) |
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第1章 残りのカレンダーは 冬への扉 |
冬編(12月)・第1章「残りのカレンダーは 冬への扉」 (1)師走 |
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冬編(12月)・第1章「残りのカレンダーは 冬への扉」 (2)ツワブキ |
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冬編(12月)・第1章「残りのカレンダーは 冬への扉」 (3)ヤマユリ |
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冬編(12月)・第1章「残りのカレンダーは 冬への扉」 (4)ヒガンバナ |
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冬編(12月)・第1章「残りのカレンダーは 冬への扉」 (5)クロナガアリ |
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冬編(12月)・第1章「残りのカレンダーは 冬への扉」 (6)サンゴジュ |
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冬編(12月)・第1章「残りのカレンダーは 冬への扉」 (7)馬頭観音 |
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第2章 木枯らしに冬の小僧が目をさます
冬編(12月)・第2章「木枯らしに冬の小僧が目をさます」
(1)ミノムシ
足にまつわりつく落ち葉をはらいながら、今夜のねぐらをさがし
ます。やっと平地を見つけ、テントを張り、シュラフにもぐり込み
ます。ふと外を見ると、同じような格好をしたものが木の枝から、
ぶら下がっています。ミノムシです。
ミノムシは、ミノガの幼虫。枯れ葉や小枝の破片、木の皮などを
絹糸でつづって「みの」をつくり、その中にもぐり込み、上部の口
が開いているところから頭を出して木の新芽や葉、茎を食べて暮ら
します。体が大きくなって、きゅうくつになると、みのを修理する
という器用な技術を持っています。
冬は、みのにフタをして、4月ごろまでジーッと枝にぶら下がっ
ています。このみのを切り開き、つぎ合わせて手さげなどの民芸品
をつくったりします。(ちょっとかわいそう)。
雄はみのの中でサナギになり、ガになりますが、雌はガにはなら
ず、そのままです。色紙や毛糸を小さく切って与えると、色とりど
りのきれいなみのをつくります。
・昆虫綱鱗翅目ミノガ科に属するガの幼虫。
※ちなみにミノガは、日本にはよく見られるオオミノガのほか、ネ
グロミノガ、チャノミノガ、シバミノガなど20種しか知られてい
ないという。しかし、苔などにつく極小さな種類でまだ発見されて
いないものが多いため、今後40種以上になるものと見込まれると
いう。
また、みのをつくる幼虫は、ミノガの全種類のほか、ヒロズコガ
科の一部にもいるそうです。(013)
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冬編(12月)・第2章「木枯らしに冬の小僧が目をさます」
(2)ジャノヒゲ
ジャノヒゲは蛇の髭(ひげ)の意味で、その葉がヘビのひげのよう
だというわけです。へびにひげがあったっけ?そんなことは深く考
えないように。
つまり、あればこんなものだろうと昔の人は考えたわけです。一
名リュウノヒゲ(竜の髭)ともいいます。
日当たりのよい草地や林のへりに生えるユリ科ジャノヒゲ属の多
年草。葉は濃い緑色で長さ10〜20センチ。幅3、4ミリという細
長さです。
7、8月ごろ、葉の間から7〜10センチの花茎を出して、淡い紫色
の小さな花が、総状花序というから、柄のある花が軸からはなれて
たがいちがいについて房になって咲きます。
花がおわるとトーゼン実がなります。直系8ミリくらいの濃青紫色
で光沢のある実は、発達しない果皮が破れ、種子が裸になったもの。
果実でないため固く、まわりの皮をはいだ白い実は地面やコンク
リートにぶつけるとはずみます。だれでも一度はやったことのある、
はずみ玉遊びもなつかしい遊びです。
さて根っこ。これこそ名前の通りひげ根です。そのふくらんだ部
分(塊根)を採取して乾燥したものを麦門冬(ばくもんとう)と呼び
薬用にします。サポニン、粘液、ブドウ糖などを含んでいて甘く粘
りがあるそうです。
薬効は解熱、鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、強壮剤として百日
ぜき、肺炎、肺結核、咳嗽(がいそう)、口渇、便秘その他モロモロ
……。
・ユリ科ジャノヒゲ属の多年草(014)
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冬編(12月)・第2章「木枯らしに冬の小僧が目をさます」
(3)ホオノキの芽
ホオノキは、高さ25m、幹の直径が1mにもなる大木で、まっす
ぐにのびた幹の肌が白っぽい灰色をしてすべすべした感じをしてい
ます。
樹皮は薬の材料にもなり、木材は柔らかく狂いが少ないため、彫
刻材、建具、漆器木地、製図板、家具、朴歯下駄などに利用されま
す。また昔は刀のさやにも使われたといいます。
山の植物にとって待ち遠しい春。ホオノキも冬芽の毛皮を着て冬の寒
さにジッと耐えて春を待っています。
そのホオノキの冬芽で笛を作って遊びます。まず芽になっている
もとの部分にぐるりと傷をつけて、冬芽のカバーをはずします。鉛
筆のキャップのようなカバーがとれます。それを下唇に当てて吹き
ます。
・モクレン科モクレン属の落葉高木(015)
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冬編(12月)・第2章「木枯らしに冬の小僧が目をさます」 (4)ヤマイモの堀あと |
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冬編(12月)・第2章「木枯らしに冬の小僧が目をさます」
(5)ノボロギク
冬なのに畑や道ばたで黄色いノボロギクの花が咲いています。普
通は春から夏に多く咲きますが、ほぼ1年中花が見られます。
ノボロギクの原産地はヨーロッパで、明治の初め(1870年前後)
に渡来した帰化植物だそうです。繁殖力が強く、日本全土に分布。
人里近くの空き地などに野生化、しばしば群落をつくっています。
ノボロギクとは、花のあと総包片が反転したあと目立ってくる純
白色の冠毛を、ぼろ切れに見たてた「ぼろ菊(サワギク)」に似てい
るので、野に咲くぼろ菊の意味のノボロギク。はるばるヨーロッパ
からやてきたのにひどい名前をもらったものです。
キク科の1年草または越年草で、高さ30センチ前後。茎は柔らか
く肉質で多数分岐して赤紫色をおびています。葉は互い違いに生え、
縁(へり)が不規則にきざみが入って肉質で軟らかい、毛はあったり
なかったりします。
花は頭花で少数。葉のわきから生え、散房花序(下の花の柄が長
く上の花の柄が短く、花が平らにならぶ)状につき、黄色の管状花
(まれには少数の小舌状もあるという)からなっています。
総苞は先が少し細まった円柱形で長さ8〜10ミリ。基部には先
が黒い小さい総苞がいくつかあります。花冠は五裂、花柱分枝の先
には乳頭状の突起毛があります。果実は長さ1、5〜2、5ミリ。世
界中に帰化しています。
・キク科キオン属の1年草または越年草
(016-2)
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第3章 冬枯れの森で見つけるサルノコシカケ
冬編(月)・第3章「冬枯れの森で見つけるサルノコシカケ」 (1)サルノコシカケ |
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冬編(月)・第3章「冬枯れの森で見つけるサルノコシカケ」 (2)カマキリの卵 |
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冬編(月)・第3章「冬枯れの森で見つけるサルノコシカケ」 (3)ヤブコウジ |
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冬編(月)・第3章「冬枯れの森で見つけるサルノコシカケ」 (4)ヤブウグイス |
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冬編(月)・第3章「冬枯れの森で見つけるサルノコシカケ」 (5)マツカサ |
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冬編(月)・第3章「冬枯れの森で見つけるサルノコシカケ」 (6)オモト |
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冬編(12月)・第2章「木枯らしに冬の小僧が目をさます」
(6)昔は牛の餌?ヤツデ
ヤツデを庭木にするのは、この木に邪悪の侵入を防ぐ呪力がある
からといいます。
鹿児島県には、近くの村に伝染病が発生したりすると、村の入り
口やそれぞれの家の入り口にヤツデやナンテン、コショウを縄につ
るし「なんでん来たときは、八つ手でつかまえ、こしょうを食わせ
て毒を消す」という語呂合わせで、おまじないをする所があるそう
です。
かつては疱瘡(ほうそう)がはやったりすると、軒先にヤツデの
葉をつるしたり、トベラの葉とともに戸口にさしたりする地方もあ
ったという。また、田の神さま、水神さま、氏神さまのまつりには、
赤飯をヤツデの葉の上にのせて供える風習もあるとか。
ヤツデは「八つ手」の意味で、葉が八つに切れていることから出
た名だそうですが、実は9とか11に裂など奇数になっていることが
多いですよね。でも切れ目を数えると八つになりますよ。そんなと
こで勘弁してあげましょう。
ヤツデは、南関東から南の暖かい、海に近い山林中に生えている
ウコギ科の常緑低木です。高さ2〜3mになります。葉っぱは、以
前は冬の間牛のエサにもされたそうです。
葉に含まれるサポニン類のファトシンという物質は、せきをしず、
またこの葉を入れた湯に入ればリュウマチに効くといわれていま
す。園芸種にフクリンヤツデ、シロヤツデ、キモンヤツデなどがあ
るそうです。
昔の子どもたちは、メダケを使って鉄砲をつくり、ヤツデの実の
玉で「木の実鉄砲」遊びをしたものです。
・ウコギ科ヤツデ属の常緑低木
(022-2)
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第4章 イモ版を彫って知る 絵の下手さかげん
冬編(12月)・第4章「イモ版を彫って知る 絵の下手さかげん」 (1)サツマイモ |
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冬編(12月)・第4章「イモ版を彫って知る 絵の下手さかげん」 (2)ムギ踏み |
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冬編(12月)・第4章「イモ版を彫って知る 絵の下手さかげん」 (3)タラヨウ |
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冬編(12月)・第4章「イモ版を彫って知る 絵の下手さかげん」 (4)ニワトコ |
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第5章 裏が白く、後ろ暗くない正月飾り
冬編(12月)・第5章「裏が白く、後ろ暗くない正月飾り」 (1)ウラジロ |
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冬編(12月)・第5章「裏が白く、後ろ暗くない正月飾り」 (2)フユイチゴ |
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冬編(12月)・第5章「裏が白く、後ろ暗くない正月飾り」 (3)氷遊び |
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冬編(12月)・第5章「裏が白く、後ろ暗くない正月飾り」 (4)センリョウ |
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冬編(12月)・第5章「裏が白く、後ろ暗くない正月飾り」 (5)マンリョウ |
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冬編(12月)・第5章「裏が白く、後ろ暗くない正月飾り」 (6)ミカンで遊ぶ |
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12月終わり