夏 編 7月
●目次
第1章 文扱い月今では携帯かEメール
・(1)文月 ・(2)クズのトッカン ・(3)ヒルガオ
・(4)オヒシバ ・(5)メヒシバ ・(6)マコモ
第2章 黄褐色の花 黄色い実になるツチアケビ
・(1)ツチアケビ ・(2)シシウド ・(3)シダ
・(4)クワ ・(5)フシグロセンノウ
第3章 あの高さなんとか捕れぬかギンヤンマ
・(1)トンボ捕り ・(2)テントウムシ ・(3)ナス
・(4)力ラスウリ ・(5)ハエトリグモ
・(6)影くっついた
第4章 真っ青な空 3000メートルのお花畑
・(1)お花畑 ・(2)ライチョウ ・(3)ケルン
・(4)コマクサ
第5章 太陽、木の根自然が教える西東
・(1)方位 ・(2)コケモモ ・(3)ご来光
・(4)カモシカ ・(5)クロユリ ・(6)山の神
第6章 やける地面 葉陰で大きい カボチャの花
・(1)カボチャ ・(2)フウセンムシ ・(3)ハンミヨウ
・(4)キリギリス ・フジザクラ(果実)…………………………………
第1章 文扱い月今では携帯かEメール
夏編(7月)・第1章「文扱い月いまでは携帯かEメール」
(1)文月
7月の異名・文月(ふみつき・ふづき)は本来は旧暦の7月のこ
とですが、いまの暦でも使っています。文月は、文扱い月の略した
ものといわれ「七月には、文書を通わせて、消息を知らせるので文
月というとの説もある」と昔の本に出ています。
いまなら、手紙もパソコンやケイタイのメールでしょう。しかし
もともと、睦月、如月、弥生など1月から12月までの異名は、「稲
禾成熟の次第を追って名づけたもの」という説もあります。
7月のふみつき(文月)は、イネの穂がふくらむころなので、穂
の「含み月」(「大言海」大槻文彦著・1932年〜37年刊の国語辞書)
または「穂含月(ほふくみつき)」(「語意考」賀茂真淵)といって
いたものが転化して「ふみつき」になったものだそうです。
農業技術が進歩したいまでも日本では、事情が少し違うかも分か
りませんが、稲作は基幹産業、昔から月の異名にまで取り入れられ
ていたのですね。
文月の語源についてそのほか、「たなばた」に牽牛、織女に詩歌
を献じたり、またこの月は、文書を通わせて消息を知らせあうの
で、「文扱い月」、書物を夜気にさらすため「文ひろげ月」といっ
ていたものがなまったとの「下学集」や「古今要覧集」(平田篤胤)
の説もあります。
また珍しいところでは、この月はみんなが親の墓まいりに行く
から「親月(ふづき)」だという説もあります。そういえば、7月
の異称に親月(しんづき)というのがあります。
ついでながら英語のジュライは、7月はエジプトの太陽暦をもと
にユリウス暦をつくらせたジュリアス・シーザーの生まれた月なの
で、その名をとってつけられたのだそうです。
ローマ暦での7番目の月の意味セプトは、セブンの語源で、いま
のセプテンバーで9月。
しかし、7月のジュライと、8月のローマ初代皇帝オクタビアヌ
スの異名・アウグスツスからとったオーガストが間に入ってしまっ
たので、結局、セプテンバーは9月にずれてしまったということで
す。(031-1)
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夏編(7月)・第1章「文扱い月いまでは携帯かEメール」
(2)クズのトッカン
若い実はエダマメに、熟した豆は煮豆・炒り豆・ひたし豆・豆モ
ヤシ・納豆・豆腐・みそ・しょうゆ・またゆばやお菓子の原料に、
油はてんぷら油、サラダ油と用途の広いダイズです。
ダイズの祖先は東アジア、日本にも自生するツルマメというもの。
古代から食糧にされていたという。それがいつしか、いまの栽培ダ
イズに改良された。その起源地は中国東北部からシベリヤ、アムー
ル川流域と考えられています。
この栽培型ダイズが紀元前3世紀から紀元後7世紀にかけて中国
南部から朝鮮半島南部、日本、東南アジアに伝わったというのです。
畑は、いまエダマメが収穫期。ビールを前に、お父さんが待って
いるかも知れません。畑にすててあるダイスの葉を一枚、シッケイ
します。
それをゆるく握った手の握りこぶしの中に入れ、上からたたいて
トッカン遊び。ベつにトッカンと音はしませんがなんとなく心地よ
いポンという音がします。あまり葉をたくさんとると、農家のおば
さんににらまれます。(031-2)
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夏編(7月)・第1章「文扱い月いまでは携帯かEメール」 (3)ヒルガオ |
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夏編(7月)・第1章「文扱い月いまでは携帯かEメール」 (4)オヒシバ・メヒシバ |
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夏編(7月)・第1章「文扱い月いまでは携帯かEメール」 (5)マコモ |
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第2章 黄褐色の花 黄色い実になるツチアケビ |
夏編(7月)・第2章「黄褐色の花 黄色い実になるツチアケビ」 (1)ツチアケビ |
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夏編(7月)・第2章「黄褐色の花 黄色い実になるツチアケビ」 (2)シシウド |
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夏編(7月)・第2章「黄褐色の花 黄色い実になるツチアケビ」 (3)シダ |
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夏編(7月)・第2章「黄褐色の花 黄色い実になるツチアケビ」 (4)クワ |
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夏編(7月)・第2章「黄褐色の花 黄色い実になるツチアケビ」 (5)フシグロセンノウ |
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第3章 あの高さ 何とかとれぬかギンヤンマ |
夏編(7月)・第3章「あの高さ 何とかとれぬかギンヤンマ」 (1)トンボ捕り |
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夏編(7月)・第3章「あの高さ 何とかとれぬかギンヤンマ」 (2)テントウムシ |
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夏編(7月)・第3章「あの高さ 何とかとれぬかギンヤンマ」 (3)ナス |
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夏編(7月)・第3章「あの高さ 何とかとれぬかギンヤンマ」 (4)カラスウリ |
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夏編(7月)・第3章「あの高さ 何とかとれぬかギンヤンマ」 (5)ハエトリグモ |
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夏編(7月)・第3章「あの高さ 何とかとれぬかギンヤンマ」 (6)影くっついた |
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第4章 真っ青な空 3000メートルのお花畑 |
夏編(7月)・第4章「真っ青な空 3000メートルのお花畑」 (1)お花畑 |
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夏編(7月)・第4章「真っ青な空 3000メートルのお花畑」 (2)ライチョウ |
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夏編(7月)・第4章「真っ青な空 3000メートルのお花畑」 (3)ケルン |
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夏編(7月)・第4章「真っ青な空 3000メートルのお花畑」 (4)コマクサ |
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第5章 太陽、木の根 自然が教える西東 |
夏編(7月)・第5章「太陽、木の根 自然が教える西東」 (1)方位 |
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夏編(7月)・第5章「太陽、木の根 自然が教える西東」 (2)コケモモ |
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夏編(7月)・第5章「太陽、木の根 自然が教える西東」 (3)ご来光 |
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夏編(7月)・第5章「太陽、木の根 自然が教える西東」 (4)カモシカ |
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夏編(7月)・第5章「太陽、木の根 自然が教える西東」 (4-2)シカ |
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夏編(7月)・第5章「太陽、木の根 自然が教える西東」 (5)クロユリ |
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夏編(7月)・第5章「太陽、木の根 自然が教える西東」 (6)山ノ神 |
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第6章 やける地面 葉陰で大きい カボチャの花 |
夏編(7月)・第6章「やける地面 葉陰で大きい カボチャの花」 (1)カボチャ |
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夏編(7月)・第6章「やける地面 葉陰で大きい カボチャの花」 (2)フウセンムシ |
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夏編(7月)・第6章「やける地面 葉陰で大きい カボチャの花」 (3)ハンミョウ |
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夏編(7月)・第6章「やける地面 葉陰で大きい カボチャの花」 (4)キリギリス |
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夏編(7月)・第6章「やける地面 葉陰で大きい カボチャの花」 (5)フジザクラ |
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7月終わり