『新・山の神々いらすと紀行』
画と文・とよだ 時

第5章 北アルプスの山々

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▼5章:北アルプスの山々 このページの目次

・05-01:朝日岳と山姥伝説(画展931)
・02:雪倉岳(画展935)
・03:白馬岳・大雪渓の乗馬登山(画展912)
・04:唐松岳・巨人伝説と祖父谷祖母谷(画展692)
・05:五龍岳・ガケ岳と武田菱岳(画展899)
・06:爺ヶ岳・種まき爺さんの雪形(画展466)
・07:剱岳(総合)(画展813)
・08:立山室堂の天狗集会(画展495)
・09:室堂立山ミクリガ池伝説(画展442)
・10:宇奈月町猫又山(画展977)
・11:鍬崎山の黄金伝説(画展532)
・12:針木岳は地蔵岳(画展710)
・13:蓮華岳と若一王子神社(画展477)
・14:赤牛岳寝そべる牛(画展373)
・15:水晶岳の大銅鉱山(画展418)
・16:野口五郎岳(画展372)

■16:野口五郎岳(画展372)

【概略】
岩や石がゴーロゴロなので五郎岳。野口五郎岳や黒部五郎岳も同じ
岩がゴロゴロ。野口五郎岳は歌手の芸名のもとになったという。野
口五郎小屋では夜になると、ランプの下で「私鉄沿線」の歌を合唱
するのかもしれない。
・長野県大町市と富山県富山市との境

■16:野口五郎岳(画展372)


【本文】

北アルプス裏銀座といわれる烏帽子岳(長野・富山県)から槍ヶ岳

への縦走コース。その稜線上にどこかで聞いたことのある野口五郎

岳(のぐちごろうだけ)という山があります。



その近くには野口五郎小屋があって、前方の段々畑のような広場は

キャンプ場になっています。同名の歌手は「あの山のように大きく

なれるように」と芸名にあやかったというエピソードもあるそうで

す。



山の名はふもと長野県大町市野口集落にあって岩がゴロゴロしてい

る山という意味らしい。



ある年の8月、針ノ木谷を降り、奧黒部ヒュッテから読売新道を赤

牛岳、雲ノ平をめざしました。長い登りの樹林帯を抜けると、烏帽

子岳が目前に突っ起ってます。



目を右に移すとあったあったなだらかな山容、見覚えのある山頂の

標識が建っているのもわかります。



2年前登った時歩いた懐かしい風景です。さわやかな風に乗り「私

鉄沿線」の歌でも聞こえてきそうです。



その時、ヘリコプターが一機、猛スピードで大町方面へ飛び去るの

が見えました。そのころ穂高の前穂岳で岩登りをしていた友人が滑

落。



ヘリコプターで大町市の病院に運んだが間に合わなかったとあとで

聞きました。あのヘリこそ病院に向かう時だったに違いない。



▼野口五郎小屋【データ】
【所在地】
・長野県大町市と富山県富山市旧大山町各地区名(旧上新川郡大山
町)との境。JR大糸線信濃大町からタクシー高瀬ダム、さらに歩
いて、のべ9時間45分で野口五郎小屋。キャンプ場がある。
・地形図上には小屋名と建物記号のみ記載。小屋より南方向直線約
400mに野口五郎岳の二等三角点(2924.3m)がある。
【位置】
・野口五郎小屋:北緯36度26分10秒、東経137度38分18秒
【地図】
・2万5千分の1地形図「烏帽子岳(高山)」



▼【参考文献】
・『信州山岳百科・1』(信濃毎日新聞社編)1983年(昭和58)
・『新日本山岳誌』日本山岳会(ナカニシヤ出版)2005年(平成17)
・『富山県山名録』橋本廣ほか(桂書房)2001年(平成13)

 

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