『新・山の神々いらすと紀行』
画と文・とよだ 時

第3章 関東の山々

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■09:三峰山三峯神社奥ノ院

【概略】
日本武尊の道案内をしたオオカミを神社の使いにしたという三峰神
社。かつて奥ノ院の妙法ヶ岳と白岩山、雲取山の3つの峰を三峰と
呼んでいたという。奥ノ院は鉄ばしごを登った上の小平地。熊野三
社山王21社を祭ったと伝える祠があり、やはりオオカミ像がならん
でいます。
・埼玉県秩父郡大滝村

■09:三峰山三峯神社奥ノ院


【本文】

埼玉県秩父市の三峰神社はオオカミの神社として名高い神社。三峰

とはかつては、三峰神社奥宮の妙法ヶ岳と白岩山、雲取山の3つの

峰を三峰と呼んでいたという。



社伝によると、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の途中、

奥秩父の雁坂峠で道に迷った時、白いオオカミがあらわれ、いまの

三峰神社付近まで案内したという。



これは神の導きに違いないと、ここに伊弉諾命(いざなぎのみこと)、

伊弉冉命(いざなみのみこと)を祭ったという。そして武尊を案内

したオオカミが神社のお使いになったというのです。



室町時代・文亀2年(1502)荒れ果てていた三峰神社を再建した月

観道満。その後継者である滝栄のころ、神社の眷属のオオカミが大

口真神(おおぐちのまがみ)として崇められはじめ、いまでは火難

・盗難除けのお札として民家の門口に張られています。



三峰神社の奥ノ院は鉄ばしごを登った上の小平地。熊野三社山王21


社を祭ったと伝える祠があり、やはりオオカミ像がならんでいます。



▼【データ】
【所在地】
・埼玉県秩父市大滝(旧秩父郡大滝村)三峰。秩父鉄道三峰口駅の
南西6キロ。秩父鉄道三峰駅からバス三峰神社、歩いて1時間20分
で妙法ヶ岳(三峯奥宮)。地形図には妙法ヶ岳と三峯奥宮の文字と
建物記号のみ記載。標高記入なし。付近に何も記載なし。

【位置】
・妙法ヶ岳:北緯35度55分10.01秒、東経138度56分53.38秒

【地図】
・2万5千分の1地形図「三峰(甲府)」

【参考】
・『図聚天狗列伝・東日本編』知切光歳著(三樹書房)1977年(昭
和52)
・『角川日本地名大辞典11・埼玉県』小野文雄ほか編(角川書店)1
980年(昭和55)
・『日本歴史地名大系11・埼玉県の地名』平凡社)1993年(平成5)

 

 

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